C値0.2以下の実測データで検証
「高気密住宅は結露しやすいのでは?」
「気密を高めると、湿気がこもってカビが出そう…」
家づくりをご検討中の方から、こうした不安をお聞きすることは少なくありません。
とくに「高気密」という言葉だけが先行し、
高気密=結露する家というイメージを持たれている方も多いように感じます。
そこで今回は、
私たちが実際に建築させていただいたお家で、
1年間にわたって測定した温度・湿度・CO₂の実測データをもとに、
高気密住宅は本当に結露しないのかを検証します。

結露は「気密」が原因で起こるものではありません
まずお伝えしたいのは、
結露は気密が高いから起こる現象ではないということです。
結露は、
- 室内の温度
- 室内の湿度
- 窓や壁の表面温度
この3つの条件が重なったときに発生します。
とくに重要なのが「露点温度」です。
露点温度とは、空気中の水蒸気が水に変わり始める温度のこと。
窓や壁の表面温度が、この露点温度を下回ると結露が起こります。
「高気密=結露しやすい」と誤解される理由
高気密住宅が結露しやすいと思われがちな理由は、
住宅性能のバランスが取れていないケースがあるからです。
たとえば、
- 気密は高いが、断熱が弱い
- 換気計画が不十分
- 施工精度にばらつきがある
こうした条件が重なると、結露が起きやすくなります。
つまり問題なのは
高気密そのものではなく、設計・施工・性能の組み合わせです。
今回検証したのは「加古川で建築させていただいたお家」
今回、実測データを公開するのは、
加古川市で私たちが建築させていただいたお客様のお家です。
お引き渡しから4年が経過した現在も、
実際の暮らしの中で
「室内環境がどのように保たれているのか」を確認するため、
1年間の測定を行いました。
▶ 施工事例
「ウッドデッキとのつながりが気持ちいい和モダンの家」
https://www.k-iroha.jp/works/ウッドデッキとのつながりが気持ちいい和モダ/

建物概要
- 延床面積:104㎡
- 家族構成:ご夫婦+お子様2人
- 入居年数:4年目
住宅性能・設備
- C値:0.2
- UA値:0.26
- 換気方式:第一種熱交換型換気
- 暖房方式:アメニティーエアコンによる全館空調
測定条件
- 測定期間:2023年11月〜2024年10月
- 30分間隔で温度・湿度・CO₂を測定
1年間の実測データで見る室内環境
まずは、1Fリビングの室内環境です。
- 室温は年間を通しておおむね24℃前後
- 冬でも20℃を下回る時間はごくわずか
- 湿度も年間を通して安定した範囲で推移


季節による変化はあるものの、
極端な上下動が少なく、
室内環境が安定していることが分かります。
これは、
- 断熱性能が高く
- 隙間の少ない施工がされ
- 空調・換気が計画どおり機能している
結果と言えます。
露点温度から見た結露リスク
次に、結露の判断材料となる露点温度を見てみます。
冬期(12〜2月)の1Fリビングでは、
- 露点温度は平均して約12℃台
- 最大でも16℃前後
一方、室温は20℃以上を維持していました。

この温度差が確保されているため、
窓や壁の表面温度が露点を下回りにくく、
結露が起きにくい状態が保たれています。
CO₂濃度で見る「換気がきちんと機能しているか」
高気密住宅でよく聞かれるもう一つの不安が、
「空気がこもるのでは?」という点です。
そこで、CO₂濃度を確認しました。
1Fリビング
- 年間平均:約550ppm
- 1000ppmを超えることはほぼなし

2F寝室
- 就寝中に一時的な上昇はあるものの
- 1000ppm超えは全体のごく一部
これは、
第一種換気が計画どおり機能し、
高気密でも空気が滞らないことを示しています。
結論|高気密住宅は本当に結露しないのか?
今回、加古川で建築させていただいたお家の
1年間の実測データから分かったことは明確です。
- 高い気密性能
- 十分な断熱性能
- 計画された換気
- 室温を安定させる空調
これらが揃った住宅では、
結露しにくい室内環境が、実際の暮らしの中で確認できるということ。
注意点|性能があっても大切なこと
どれだけ性能が高くても、
- 換気を止めてしまう
- 加湿をしすぎる
- 部屋を極端に閉め切る
といった使い方をすれば、結露リスクは高まります。
性能を活かすための暮らし方も、家づくりの一部です。
2月完成見学会のご案内
実は、2月に開催する完成見学会のお家も、
今回ご紹介した
加古川で建築させていただいたお家と同じ断熱・気密性能で建てています。
▶ 完成見学会
【2月14日・15日】
『愛犬と家族と、これからの時間を大切にする家』
https://www.k-iroha.jp/event/【2月14日・15日】『愛犬と家族とこれからの時間を/

この記事でご紹介した、
- 温度の安定性
- 湿度のコントロール
- 結露しにくい環境
- 空気のきれいさ
これらは、特別な一棟だけの話ではありません。
完成見学会では、
数字だけでは分かりにくい
空気の心地よさや温度の均一さを、
ぜひ実際に体感してみてください。