こんにちは。構造設計担当の日下部です。
木造の住居部分と車庫(ガレージ)を一体化する場合、実は“住宅と車庫をつなげる”場合には、
建築基準法に基づく【内装制限】が必ず関係してくるのをご存じでしょうか。
■ なぜ車庫には内装制限が必要なの?
車庫は、住宅と比べて
• 火気のリスクが高い(車両火災、ガソリンなどの可燃物)
• 排気ガスの滞留リスク
など、火災安全上の危険度が高い空間と判断されています。
そのため、車庫が建物の一部として取り込まれている場合、
天井や壁の仕上げには、防火上の規定が設けられているのです。
■ 適用されるのは「内装制限(法第35条)」
車庫部分は、用途上の区分として「車庫等」に該当します。
住宅部分と区画せず一体空間になる場合、車庫の内装には以下のような制限がかかります。
● 車庫の天井・壁
• 準不燃材料以上で仕上げる必要があります
■ 内装制限を守ると、何が変わる?
内装制限というと「制約が多くなる」と感じる方もいますが、
実際にはこんなメリットがあります。
• 火災時の延焼を抑え、家全体の安全性が向上
• ガレージの断熱・気密性を高めやすくなる(性能住宅との相性◎)
• ガレージ内を住空間に近い快適さにできる
特にいろはが得意とする 高気密・高断熱の性能住宅では、
ガレージを住宅と連続させても、快適性を維持しやすくなります。
住宅と車庫を一体化させるプランでは、
デザイン性だけでなく、法規に基づく安全性の確保が必須です。
「この仕上げ材は使える?」
「区画方法はどの仕様がベスト?」
といった疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。