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【他人事ではありません!】熊本地震が教えてくれた、災害への備えと家づくりで大切なこととは?

災害時に必要な防災バッグや非常食、ラジオ、マスクなどの備えが木のテーブルに並べられ、建築工房いろはが家づくりや注文住宅で重視する防災対策の重要性を示す写真。

こんにちは。姫路市を中心に注文住宅やリノベーションのお手伝いをしております、建築工房いろはの代表、大島です。

まず、2026年7月に発生した熊本県での地震により、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。今なお不自由な生活を送られている方も多く、一日も早く落ち着いた日常が戻ることを願っております。

今回の地震は、熊本県内では2016年の熊本地震以来、約10年ぶりに震度7を観測したものでした。「またか」ではなく、「いつでも、どこでも起こりうる」という事実を、私たち自身が改めて受け止める機会だと感じています。

今回は、今回の地震から見えてきたことをもとに、日頃からできる備えと、家そのものに求められる強さについて、家づくりに携わる立場から分かりやすくお伝えします。これから家づくりを考えるご夫婦にとって、判断材料の一つになれば幸いです。

青空の下に整然と立ち並ぶ戸建て住宅と、植栽が美しく整備された閑静な住宅街の街並み

令和8年熊本地震から、あらためて見えてきたこと

結論からお伝えすると、今回の地震は「大きな地震は10年、20年という周期で必ずまた来る」ということを、あらためて示した出来事でした。

今回の地震の概要

気象庁の発表によると、2026年7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、熊本県宇城市と氷川町で最大震度7を観測しました。あわせて、有明・八代海には津波注意報も発表されています。

熊本県内で震度7が観測されるのは、2016年の熊本地震以来、約10年ぶりのことです。発生から数日を経ても地震活動は活発な状態が続き、揺れの強かった地域では、しばらくの間、規模の大きな地震への注意が呼びかけられていました。住宅被害や断水、避難生活の長期化など、暮らしへの影響も広範囲に及んでいます。

無垢材テーブルでスマートフォンを操作し、天気予報や気温情報を確認する女性の手元

「10年ぶり」という数字の重さ

ここで私たちが受け止めておきたいのは、「前回から10年ほどしか経っていない地域で、再び大きな地震が起きた」という事実です。地震の発生間隔は数十年から百年単位と言われることが多いものの、実際には想定より早く、あるいは想定していなかった場所で発生することも少なくありません。

姫路・播磨エリアにお住まいの方から、私たちも南海トラフ地震について時々ご質問をいただきます。正直なところ、いつ、どの規模で起きるかを断定することは誰にもできません。だからこそ、「起きてから考える」のではなく、「起きる前提で備えておく」という姿勢が、今の私たちに求められているのだと感じています。

過去の大きな地震を振り返る

大きな地震がどのくらいの被害をもたらしてきたのか、公的機関が公表している主な数値を簡単に振り返ってみます。いずれも公表時点の数値であり、特に令和8年熊本地震については、今後さらに数値が更新される可能性がある点にご留意ください。

  • 阪神・淡路大震災(1995年):最大震度7、住宅全壊は約10万5千棟にのぼりました
  • 平成28年熊本地震(2016年):最大震度7を2回観測、住宅全壊は約8,400棟と公表されています
  • 令和6年能登半島地震(2024年):最大震度7、住宅全壊は約6,500棟(2025年5月時点の集計)とされています
  • 令和8年熊本地震(今回・2026年):最大震度7、住宅全壊は700棟前後(2026年8月上旬時点)と発表されていますが、被害の全容はまだ集計・更新が続いている段階です

こうして並べてみると、被害の規模や地域はそれぞれ異なりますが、共通しているのは「事前に正確な発生時期を予測できていなかった」という点です。過去に大きな被害を経験していない地域であっても、次も同じとは限らない、ということがここからも読み取れます。

外壁クラックスケールをモルタル調外壁のひび割れに当てて、幅や状態を点検・測定する様子

南海トラフ地震は、姫路・播磨エリアにとっても他人事ではない

結論として、南海トラフ地震は、発生時期こそ分からないものの、私たちの暮らすエリアにも影響が及ぶ可能性がある災害として、公的機関からもたびたび注意が呼びかけられています。

発生確率をどう受け止めるか

文部科学省所管の地震調査研究推進本部による評価(令和7年1月時点)では、南海トラフで発生するマグニチュード8〜9クラスの地震について、今後30年以内の発生確率を60〜90%程度としています。これは評価時点での数値であり、今後の観測データによって見直される可能性があるものです。

兵庫県が公表している資料でも、南海トラフ巨大地震が発生した場合、淡路地域から神戸・阪神・播磨地域にかけての広い範囲で強い揺れが想定されており、沿岸部では津波への注意も呼びかけられています。想定の詳しい内容は策定時点のシミュレーションに基づくものであり、今後見直しが行われる可能性もありますので、最新の情報は兵庫県の公式ページでご確認いただくことをおすすめします。こうした想定はあくまで一つの目安ですが、揺れや津波が「遠い場所の話」ではないことを知っておくだけでも、日頃の備えへの意識は変わってくるはずです。

木製テーブルでノートパソコンの画面を一緒に見つめ、住まいについて楽しそうに相談する夫婦

「このエリアは大丈夫」と決めつけないこと

熊本地震も、能登半島地震も、発生前は「大きな地震が少ない地域」と言われることがありました。過去に大きな地震が少なかったことは、これから起きないことの証明にはなりません。姫路・加古川・明石・神戸など、私たちがご案内しているエリアも例外ではなく、日本で暮らす以上、どの土地にも一定の地震リスクがあると考えておくことが、結果として家族を守る判断につながると考えています。

土地探しのご相談をお受けする中でも、ハザードマップや地盤の情報について質問をいただくことが増えてきました。地盤の強さや浸水のリスクは、土地によって条件が異なりますので、断定的な言い方はできませんが、候補地が決まった段階で、行政が公表しているハザードマップを確認していただくことをおすすめしています。土地の価格や広さだけでなく、災害時にどのような影響を受けやすい場所なのかも、家づくりの判断材料の一つとして加えていただければと思います。

屋外テーブルで造成地を背景に、スマートフォンでハザードマップを確認しながら間取り図面を広げる男性

今日からできる、地震への備え

結論として、地震そのものを防ぐことはできませんが、被害や不安を小さくするための備えは、今日から一つずつ始めることができます。

暮らしの中でできる備え

まず取り組みやすいのは、日常生活の中での備えです。以下のような項目を、ご家族で一度チェックしてみることをおすすめします。

  • 避難所・避難経路の把握:自治体のハザードマップで最寄りの避難所と経路を家族で確認しておく
  • 非常食・飲料水の備蓄:最低3日分、できれば1週間分を目安に、家族の人数分を用意する
  • 非常持ち出し袋:懐中電灯、モバイルバッテリー、常備薬、現金、衛生用品などをまとめておく
  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で、寝室・子ども部屋の家具を固定する
  • 家族の安否確認方法:災害用伝言ダイヤルや集合場所を、あらかじめ決めておく
  • 簡易トイレ:断水時に備え、家族の人数×日数分を目安に備蓄する
  • ガラス飛散防止フィルム:窓ガラスや食器棚の扉に貼り、破損時のけがを防ぐ
  • 保険の加入状況の確認:火災保険・地震保険の補償内容を、一度見直しておく

これらは特別なことではなく、一つひとつは小さな備えです。ただ、こうした備えがあるかないかで、実際に大きな揺れに見舞われたときの安心感は大きく変わってきます。ペットと暮らすご家庭であれば、ペット用の避難用品や、一時的に預けられる先を確認しておくことも大切な備えの一つです。

また、意外と見落とされがちなのが「情報の入手手段」です。停電時にはテレビやインターネットが使えなくなることもあるため、乾電池式や手回し式のラジオを一台用意しておくと、災害時の情報収集に役立ちます。あわせて、自治体が発信する防災アプリや緊急速報メールの設定を、日頃から確認しておくのも良いでしょう。こうした備えは、一度に全部揃えようとすると負担が大きく感じられますが、月に一つずつ増やしていく、といった進め方でも十分です。

地震対策として、木製本棚と天井の間に設置された黒い突っ張り式の家具転倒防止器具

「うちは大丈夫」を手放すことから

多くの方が「備えなければ」と思いながらも、なかなか行動に移せずにいます。それは決して怠けているわけではなく、「まだ起きていないこと」を具体的にイメージしにくいからだと思います。だからこそ、今回のように実際の地震のニュースに触れたタイミングは、備えを見直す一つのきっかけになります。まずは非常食の賞味期限を確認する、ハザードマップを開いてみる、といった小さな一歩からで十分です。

木目調の背面収納とアイランドカウンターがある明るいキッチンで、笑顔で会話を交わす夫婦

耐震性だけでは足りない、「長く強く住み続けられる家」という考え方

結論として、地震に強い家をつくるためには、耐震性能だけでなく、断熱・気密・防湿といった性能や、建てたあとの点検体制まで含めて考える必要があります。

耐震性能は「強さ」の入口にすぎない

耐震等級3や許容応力度計算といった言葉を、家づくりの相談の中で耳にする機会も増えてきました。これらは建物の骨組みがどれだけ強い揺れに耐えられるかを示す指標であり、非常に重要な要素です。建築工房いろはでも、全棟で耐震等級3を標準とし、簡易的な壁量計算ではなく、より精密な許容応力度計算を実施しています。

ただし、耐震性能の数値が高くても、それだけで家の強さが一生保たれるわけではありません。柱や梁といった構造材は、湿気を含み続けると、目に見えないところで腐食やシロアリ被害が進み、本来の耐震性能を発揮できなくなることがあります。つまり、「地震に強い家」であり続けるためには、構造材を長く健全な状態に保つ工夫が欠かせないということです。

メッシュシートと足場で囲まれた新築工事現場に掲げられた、建築工房いろはのイメージシート
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断熱・気密・点検まで含めた総合的な備え

構造材を長持ちさせるうえで関わってくるのが、断熱性能や気密性能です。壁の中に湿気がこもりやすい家は、内部結露によって構造材が傷みやすくなる一方、気密性能が高く、壁の中の空気の流れが計画的に設計された家は、結露やカビ、腐食のリスクを抑えやすいと考えられています。建築工房いろはでは、断熱等性能等級6を最低基準とし、全棟で気密測定を実施したうえで、防蟻処理や第三者機関による検査も組み合わせることで、「強さが続く家」を目指しています。

また、建てたときの性能がどれだけ高くても、暮らしの中で点検を怠れば、劣化に気づかないまま年月が過ぎてしまうこともあります。建築工房いろはでは、お引き渡し後、3か月・6か月・1年・2年・5年・10年・15年と、複数回の定期点検を行い、必要に応じて早めの手当てができる体制を整えています。地震への備えは、建てて終わりではなく、住み続ける中で維持していくものだと私たちは考えています。

建築中の木造住宅の室内で、送風機と測定器を設置して高気密性能を測定する気密測定(C値測定)の機材

住宅会社を検討する際には、耐震等級や断熱等級といった「性能の数値」だけでなく、その性能をどのように検証し、引き渡し後どのように維持していく仕組みがあるのかまで確認してみることをおすすめします。構造計算の方法や、気密測定を全棟で行っているかどうか、第三者機関による検査の有無、定期点検の回数や期間は、会社によって差が出やすい部分です。こうした点は、見学会や勉強会に参加して、実際の現場や仕組みを目で確かめるのも一つの方法です。

なお、建物そのものの備えに加えて、万が一に備えた火災保険・地震保険への加入や、保証制度の内容確認も、暮らしの安心を支える大切な要素です。どのような保険・保証が合っているかはご家庭の状況によって異なりますので、気になる場合は専門家に相談しながら検討することをおすすめします。

この記事のまとめ

大きな地震は、いつ、どこで起きるかを正確に予測することはできません。だからこそ、「起きるかもしれない」という前提で、暮らしの備えと、住まいそのものの備えの両方を整えておくことが、家族の安心につながります。

  • 令和8年熊本地震は、熊本県内で約10年ぶりに震度7を観測した地震だったこと
  • 南海トラフ地震は、姫路・播磨エリアにとっても無関係とは言えない災害であること
  • 避難所の把握や非常食の備蓄など、暮らしの中でできる備えから始められること
  • 家そのものの備えとして、耐震性能だけでなく断熱・気密・定期点検までを含めて考える視点が大切なこと

すべてを一度に完璧にする必要はありません。まずは知ること、そして一つずつ整えていくことから始めてみてください。これから家づくりを検討されるご夫婦にとって、この記事が「家の強さ」を考える一つのきっかけになれば嬉しく思います。

※本記事は執筆時点(2026年8月13日)の情報です。今回の地震の被害状況や、南海トラフ地震の発生確率・被害想定などは、今後変更・更新される場合があります。最新の情報は、気象庁・内閣府・兵庫県などの公式発表をご確認ください。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。

引用元・参照元

よくある質問<FAQ>

Q1. 南海トラフ地震は、姫路や播磨エリアでも本当に影響がありますか?

A. 発生した場合、震度や津波の到達状況は地域によって異なりますが、兵庫県が公表している資料でも、播磨地域を含む広い範囲で強い揺れが想定されています。断定はできませんが、「関係のない地域」と考えず、備えの対象として意識しておくと安心です。

Q2. 非常食や備蓄は、何から揃えればよいですか?

A. まずは飲料水と、火を使わずに食べられる食品を、家族の人数×3日分ほど用意するところから始めると取り組みやすいです。少しずつ日数分を増やしていけば大丈夫ですので、完璧を目指さず、できるところから整えていきましょう。

Q3. 耐震等級3であれば、地震で家が傷むことはありませんか?

A. 耐震等級3は、非常に高い耐震性能の目安ではありますが、絶対に損傷しないことを保証するものではありません。加えて、構造材が湿気で傷んでいると本来の強さを発揮できないこともあるため、断熱・気密性能や定期点検まで含めて考えることをおすすめしています。

Q4. 地震保険には入っておいたほうがよいのでしょうか?

A. ご家庭の状況やお住まいの地域によって最適な備え方は異なりますので、一概には言えませんが、火災保険だけでは地震による損害はカバーされないケースが一般的です。気になる方は、保険会社や専門家に一度ご相談いただくと、ご自身に合った内容を整理しやすくなります。

Q5. すでに家を建てている場合、今からできることはありますか?

A. もちろんあります。家具の固定や非常持ち出し袋の準備といった暮らしの備えはすぐに始められますし、住まいの耐震診断や点検を受けることで、今の状態を把握することも可能です。まずは現状を知ることから、少しずつ進めていただければと思います。

建築工房いろはの施工エリアについて

建築工房いろはでは、姫路市、加古川市、明石市、神戸市、たつの市、太子町、高砂市、相生市、加東市、加西市、宍粟市、播磨町、福崎町を中心に、家づくりのご相談を承っております。エリア内であれば、土地探しから資金計画、設計、施工、お引き渡し後の点検まで、一貫してサポートいたします。対応エリアの詳細については、お気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせについて

「今の家の耐震性が気になる」「これから家を建てるなら、地震への備えも含めて相談したい」という方は、まずは家づくり勉強会や個別相談からお気軽にお越しください。断熱・気密・耐震のバランスをどう考えればよいか、定期点検の仕組みも含めて、丁寧にご説明いたします。まずは情報収集からでも大丈夫ですので、気になる点があればお気軽にご相談ください。

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