こんにちは。姫路市を中心に注文住宅づくりを手掛ける工務店、建築工房いろは代表の大島です。
「そろそろ家のことを考えようか」——多くのご夫婦が家づくりを意識し始めるきっかけには、共通する部分が多いものです。子どもの成長、結婚、暮らし方の変化。そうした節目には、期待と同じくらい「お金は大丈夫だろうか」「何から始めればいいのだろう」という不安がついてまわります。
今回は、実際に注文住宅を建てた方々を対象にした調査結果を手がかりに、家づくりを考え始めるきっかけや選んだ理由、始める前にどんな不安を感じやすいのかを整理してみます。
あわせて、日頃の相談の中でいろはが感じていることや、不安をほどいていくための進め方についてもお話しします。これから家づくりを考え始める方の、気持ちの整理に役立てば嬉しいです。

家づくりを考え始めるきっかけは「暮らしの変化」にあります
家づくりを検討し始めるタイミングは、多くの場合、暮らしの変化と重なっています。株式会社NEXERと三条市の注文住宅・リフォーム『市川建築店』による調査(注文住宅を建てた経験のある全国の男女121名が対象)によると、注文住宅を建てようと思った最大のきっかけは「子どもの成長・進学(部屋が必要になった)」でした。
全体の24.0%を占め、次いで「子どもの誕生・出産」が16.5%、「結婚・パートナーとの新生活」が11.6%と続きました。全国を対象にした調査ではありますが、姫路・播磨エリアでのご相談でも、似た声をよく耳にします。
| きっかけ | 割合 |
|---|---|
| 子どもの成長・進学 | 24.0% |
| 子どもの誕生・出産 | 16.5% |
| 結婚・パートナーとの新生活 | 11.6% |
自由回答では、「子どもが増える予定で今の住まいが手狭になった」「小学校の校区が関わってくるから」「テレワークになり住まいへの希望が変わった」といった声が挙げられていました。家族構成やライフステージ、それに働き方の変化まで、家づくりを考えるきっかけは案外身近なところに転がっているものです。

私たちが相談の現場で感じること
いろはの個別相談でも、これに近い傾向をよく見かけます。
特に姫路・播磨エリアでは、お子さまの小学校入学を見据えて土地探しから始められるご夫婦が多く、校区や通学路の安全性を重視される方が目立ちます。
一方で、「まだ具体的なタイミングは決めていないけれど、そろそろ情報収集しておきたい」という段階でお越しになる方も少なくありません。きっかけの感じ方は、ご家庭それぞれです。

なかには、きっかけがはっきりしないまま「なんとなく気になって」勉強会に参加される方もいらっしゃいます。そういう段階でこそ、焦らず基礎知識から整理していくことが、あとあとの判断をスムーズにします。これは、長年の相談を通じての実感です。ですから最初の相談では、方向性を急いで決めるのではなく、今の暮らしと将来の見通しを一緒に整理するところから始めています。
きっかけを整理するときの視点とは?
きっかけが漠然としている場合は、次のような点を書き出してみると、優先順位が見えやすくなります。
・今の住まいで、具体的に困っていることは何か
・何年後を目安に、暮らしを変えたいと考えているか
・家族構成の変化として、想定していることはあるか
こうした整理は、住宅会社との最初の相談をスムーズにするだけでなく、ご夫婦で希望をすり合わせるきっかけにもなります。
注文住宅が選ばれる理由と、家づくりへの期待
注文住宅が選ばれる最大の理由は「自由に設計できること」にあります。前述の調査で、建売住宅や分譲マンション、中古住宅+リフォームではなく注文住宅を選んだ理由を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「間取りや内装を自由に設計できるから」で51.2%でした。
続いて「家族のライフスタイルに合った家にしたいから」と「長く住める家を建てたかったから」がともに32.2%、「土地から自分で選びたかったから」が19.0%という結果です。
| 注文住宅を選んだ理由 | 割合 |
|---|---|
| 間取り・内装を自由に設計できる | 51.2% |
| 家族のライフスタイルに合わせられる | 32.2% |
| 長く住める家を建てたい | 32.2% |
| 土地から自分で選びたい | 19.0% |
自由回答からは、「こだわりのキッチンにしたかった」「建売では納得できる家がなかった」「使い勝手の良いように作れる」といった声が挙げられていました。家族それぞれの暮らし方に合わせて、間取りや動線、素材までを自分たちで選べること。これが注文住宅ならではの価値として支持されているのでしょう。
もちろん建売住宅や分譲マンションにも、価格の分かりやすさや入居までの早さといった良さがあります。どちらが優れているという話ではなく、暮らし方や優先順位によって向き・不向きがあると捉えていただくのがよさそうです。

さらに、家づくりを始める前に期待していたことを尋ねた質問では、「長く快適に住める家になること」が49.6%で最も多く、「自由設計で理想の間取りを実現できること」が47.9%と、僅差で続きました。デザインの自由度だけでなく、性能面での快適さや長く住み続けられることへの期待も、同じくらい大きいと言えそうです。
性能とデザイン、両方の視点を持つことの大切さ
間取りや内装の自由度は注文住宅の大きな魅力です。
ただ、断熱性能や耐震性能といった、暮らし始めてから実感する部分にも目を向けておくことをおすすめしています。見た目の好みだけで仕様を決めてしまうと、住み始めてから「思っていたより室温の変化が気になる」という感想につながることも、実際にはあるものです。デザインの好みと、数値で示される性能。その両方を、契約前に確認しておくことが大切です。

いろはの完成見学会や構造見学会では、実際の住まいに触れていただくことができます。図面や数値だけでは伝わりにくい室内の空気感や温度の感じ方を、体感を通じて確かめていただける機会としてご案内しています。
優先順位を決めておくと、迷いにくくなる
自由設計は魅力である一方、決めることの多さに疲れてしまう方もいらっしゃいます。よく使う場所や汚れやすい場所から標準仕様を確保し、こだわりたい部分だけをオプションで整えるという考え方をお伝えすると、「全部で悩まなくてよいのですね」とほっとされる方が多い印象です。

家づくり前に感じやすい不安と、向き合い方
家づくりへの期待がある一方で、始める前には多くの方が不安も抱えています。同調査では、家づくりを始める前に感じていた不安として「費用・予算オーバーへの不安」が47.9%で最多となり、「住宅ローン・資金計画への不安」が30.6%、「失敗したくない・後悔したくない気持ち」が27.3%と続きました。
| 不安の内容 | 割合 |
|---|---|
| 費用・予算オーバー | 47.9% |
| 住宅ローン・資金計画 | 30.6% |
| 失敗・後悔したくない気持ち | 27.3% |
自由回答では、「本当に思っている家が完成するのか」「どこから手をつけてよいか分からない」「どの住宅会社が良いか分からない」といった声も見られました。お金の不安に加え、進め方そのものへの迷いも大きいことがうかがえます。注文住宅は自由度が高い分、決めることも多くなります。期待と同じくらい不安を感じるのは、むしろ自然なことだと思います。

見落としやすい費用にも目を向ける
資金計画のご相談では、建物本体の費用に意識が向きやすいものです。ところが実際には、地盤改良費や外構費、諸費用といった、当初の想定に含まれていなかった費用でご予算のバランスが崩れてしまうケースを何度も見てきました。
総予算を考えるときは、次の6項目まで含めて、早い段階で全体像を整理しておくことが、後からの慌達しさを防ぐポイントになります。
・本体工事費
・付帯工事費
・諸費用
・家具・家電費
・外構費
・予備費
このうち、地盤改良費や外構費、諸費用は見積り時点で数字が確定しにくく、後から金額が変わりやすい項目です。契約前の資金計画の段階で、おおよその目安だけでも確認しておくと安心です。

不安を減らすために大切な2つの視点
こうした不安は、情報を集めるだけでなく、次の2点を意識することで少しずつ整理しやすくなります。
1.無理のない「限界予算」を早い段階で把握すること
2.希望や優先順位を整理し、丁寧に相談できる相手を見つけること
いろはでは、個別相談の初期段階でヒアリングシートをもとにライフプランをお作りし、教育費や車の買い替えなど将来の支出も含めた総予算を「見える化」するところから始めています。漠然とした不安を具体的な数字に置き換えていただくだけで、判断の軸がぐっと持ちやすくなります。
※住宅ローン控除や各種補助金の活用可否は個別条件によって異なりますので、税理士や金融機関などへの事前確認をおすすめします。
建築工房いろはが大切にしている、丁寧な進め方
家づくりへの期待も不安も、住宅会社選びの段階でどれだけ丁寧に向き合ってもらえるかで、感じ方が変わってきます。いろはでは、大きく分けると次のように段階を追って進める流れをとっています。
1.家づくり勉強会・個別相談
2.資金計画
3.土地探し
4.プランニング
一度にすべてを決めていただくのではなく、順を追って一つずつ整理していただけるよう組み立てています。最初の相談では、暮らしの希望や気になっていることを整理するだけで十分ですし、他社と比較検討中の方からのセカンドオピニオンとしてのご相談もお受けしています。打ち合わせの回数に制限を設けていないのも、納得いただくまで一緒に考えたいからです。

小さな疑問を後回しにしない仕組みづくり
「こんなことを聞いてもいいのだろうか」。そう感じる小さな疑問こそ、早めに解消していただきたいと思っています。LINEや電話でのちょっとした相談にも対応し、お子様連れでも安心して話せるよう、キッズスペースを備えた環境もご用意しています。不安をご家族だけで抱え込まず、気軽に確認できる関係を築いていくこと。それが、納得のいく家づくりへの近道だと感じています。
この記事のまとめ
今回ご紹介した調査からは、家づくりを考え始めるきっかけが「暮らしの変化」にあることが見えてきました。あわせて、注文住宅が選ばれる理由が「自由設計」と「長く快適に住めること」への期待にあること、そして始める前には「費用」や「進め方」への不安を抱える方が多いことも分かりました。
☑ 家づくりのきっかけは、子どもの成長や結婚など暮らしの変化と重なりやすい
☑ 注文住宅は、間取りの自由度と長く住める性能、その両方が期待されている
☑ 費用やローンへの不安は、多くの方と同じように感じている
☑ 早い段階で予算を把握し、相談先を整理すれば、不安は少しずつ軽くなっていく
☑ 進め方に迷ったときこそ、一人で抱え込まず専門家に相談するのが近道になる
家づくりは、期待と不安が同時に存在するものです。だからこそ、最初の一歩は「完璧な計画を立てること」ではありません。「今の気持ちや状況を、誰かと一緒に整理してみること」——それだけで十分だと私たちは考えています。焦らず、ご自身のペースで進めていただければと思います。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
・株式会社NEXER・三条市の注文住宅・リフォーム『市川建築店』共同調査「注文住宅を選んだ理由と家づくりのきっかけに関するアンケート」(2026年5月18日発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002736.000044800.html
・有限会社市川建築店 公式サイト
https://www.ichikawakenchikuten.com/
※本記事は執筆時点の情報です。調査データや制度、金利、補助内容などは変更される場合があります。
よくある質問<FAQ>
Q1. 家づくりを考え始めるタイミングに、決まりはありますか?
A. 特に決まりはありません。今回ご紹介した調査でも、子どもの成長や結婚など、きっかけはご家庭によって様々でした。「まだ早いかもしれない」と感じる段階でも、情報収集から始めていただいて構いません。まずは今の暮らしを振り返るところから始めてみてください。
Q2. 費用の不安が大きく、相談してよいものか迷っています。
A. 費用の不安を感じるのは、決して珍しいことではありません。むしろ多くの方が最初に感じる部分です。無理のない予算を把握することは家づくりの土台となりますので、計画がまだ固まっていなくても、まずは資金面のご相談からお気軽にお越しください。
Q3. 注文住宅は決めることが多いと聞きますが、進め方に不安があります。
A. たしかに、注文住宅は自由度が高い分、決めていただくことも多くなります。ただ、最初からすべてを決める必要はありません。優先順位を整理しながら、一つずつ段階的に進めていく方法もあります。順を追って、ご一緒に整理していきましょう。
Q4. まだ土地も決まっていませんが、相談しても大丈夫ですか?
A. もちろん大丈夫です。土地がまだ決まっていない段階でのご相談も、よくいただいています。予算や暮らし方のご希望を伺いながら、土地探しと建物の計画を並行して進めることも可能です。まずは今の状況をお聞かせください。
Q5. 夫婦で意見が分かれることが心配です。相談の場に一緒に行っても良いですか?
A. ぜひご夫婦でお越しください。ご家族それぞれの希望を丁寧に伺いながら整理していくことも、私たちの大切な役割だと考えています。意見が分かれる点があっても、それぞれの思いを言葉にしていくうちに、優先順位が自然と見えてくることも多いものです。
建築工房いろはの施工エリアについて
弊社では、姫路市、加古川市、明石市、神戸市、たつの市、太子町、高砂市、相生市、加東市、加西市、宍粟市、播磨町、福崎町を中心に、家づくりのご相談を承っています。
施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。
ご相談・お問い合わせについて
「まだ検討を始めたばかりで、何から聞けばいいか分からない」という段階でも大丈夫です。建築工房いろはでは、家づくりの基本を学べる勉強会や、費用感を整理できる個別相談をご用意しています。今回ご紹介したような「費用への不安」や「進め方の迷い」も、資金計画のご相談として一緒に整理していけます。気になる点がございましたら、どうぞお気軽にお声がけください。