「断熱等級とは?長期優良住宅で求められる新基準」
こんにちは。構造設計担当、日下部です。
近年、住宅性能を表す基準がどんどん引き上げられているのをご存じでしょうか。
2022年には「断熱等性能等級」が改正され、これまで最高だった等級4に加え、
等級5・6・7が新設されました。
特に、「等級6以上」は、2030年に向けた先進的な省エネ基準と言われており、
これから家を建てるなら意識しておきたい水準です。
長期優良住宅を取得する場合も、断熱性能が高いほど認定を受けやすく、
補助金制度でも有利になります。
◆断熱等級の違い◆
• 等級4 … 旧来の省エネ基準(最低限の基準)
• 等級5 … ZEH水準(エネルギー収支ゼロを目指す基準)
• 等級6 … 等級5よりさらに厳しい基準。
地域ごとに決められたUA値(外皮平均熱貫流率)をクリアする必要があります。
• 等級7 … 国内最高水準。世界的に見てもトップクラスの断熱性能。
例えば姫路市が属する「6地域」では、
• 等級5:UA値 0.60 以下
• 等級6:UA値 0.46 以下
• 等級7:UA値 0.26 以下
が基準となっています。
◆等級6以上を実現するための仕様とは?◆
UA値をクリアするには、次のような仕様がポイントです。
• 外壁 … 高性能グラスウールや吹付断熱を厚く施工
• 窓 … Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ、または樹脂サッシ
• 屋根・天井 … 200mm以上の断熱材を確実に充填
• 床下 … 高性能断熱材をすき間なく敷き詰める
加えて、断熱性能を活かすには【気密施工(C値の確保)】が欠かせません。
どんなに断熱材を厚くしても、隙間風が入ると性能が発揮されないからです。
◆等級6以上のメリット◆
• 夏は涼しく、冬は暖かい → 光熱費の削減
• 一年を通して室温が安定 → 健康的で快適な住まい
• 長期優良住宅の認定取得が有利に → 補助金制度の活用が可能
• 家そのものの寿命も長くなる
つまり「快適さ」「経済性」「資産価値」のすべてにメリットがあるのです。
長期優良住宅で断熱等級6以上を取得するには、断熱材や窓の選び方、
そして気密施工が大きなポイントになります。
当社では高気密・高断熱の家づくりを標準仕様としており、等級6・7レベルの性能もご提案可能です。
気密測定の様子は、コチラ
さらに、2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」などの補助金制度も活用していただけます。
マイホームをご検討の際は、ぜひ「断熱等級6以上」を目指してみませんか?