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無垢フローリングを五感で体感|実験ルームでY様と樹種選び(杉・檜・バーチ・西南桜)

無垢材のフローリングが施工中の室内で、赤ちゃんを抱えたお父さんが床材の質感を確認している様子。

こんにちは。

建築工房いろはの大島です!

「フローリングは、写真やサンプルだけでは決めきれない」——設計中のY様から、そんなお声をいただきました。

毎日素足で触れ、家族の時間を過ごす床です。実物を踏んで、触れて、香りまで確かめてから選びたい。とても大切なご感覚だと思います。そこで今回は、弊社の在庫倉庫を兼ねた「性能実験ルーム」へお越しいただき、無垢フローリングを五感で体感していただきました。

生後4か月のお子様もご一緒に。これから長くこの床の上で暮らすご家族みんなで、足の裏から伝わる感触を確かめていただきました。

このブログでは、①実験ルームのご紹介、②Y様の体感リポート、③体感いただいた無垢材4種(杉・檜・バーチ・西南桜)の特徴を、これから住まいづくりを考える方の参考になるようまとめていきます。

① 倉庫の中にある「性能実験ルーム」とは

私たち建築工房いろはは、姫路エリアではまだ取り組む工務店が少ないほどの「高性能・快適住宅」を目指しています。そのために、全国で常に新しい技術や製品を学び続けています。

ただ、学んできた知識や新しい製品を、いきなりお客様のお家でぶっつけ本番で試すことはできません。だからこそ、モデルハウスで実験的に採用したり、この実験ルームで部分的に施工して、施工性や仕上がりを自分たちの目と手で確かめたりしています。

たとえば下の写真は、トリプルガラスのサッシ(窓)を国内外のメーカーで横並びに取り付け、音の伝わり方や温度の伝わり方を実際に比べられるようにしている場所です。この日もY様に、ガラスごしの音や冷気の違いを体感いただきながらご説明しました。

倉庫や作業場のような空間で、ベビーカーを押す夫婦が工務店の担当者から建材や設備の説明を受けている打ち合わせの様子。

カタログの数値だけでなく、「自分たちが触って確かめたもの」をお客様にご提案する。これが、いろはが実験ルームを持っている理由です。

② 実際に触って・踏んで・匂って、五感で体感

今回、奥様から「見た目は明るい色がいい」とのご要望をいただいていたので、明るめの樹種の中から 杉・檜・バーチ・西南桜の4種類 をご用意しました。

サンプルチップではなく、実際の長尺の床材を床に並べて、その上を裸足で歩いていただきます。

無垢材のフローリング材を並べて、色味や風合いを確認しながら打ち合わせを行う施主と工務店担当者の様子。

旦那様には、檜と杉を両足で踏み比べていただきました。同じ針葉樹でも、足の裏に伝わる柔らかさや温かさ、香りの立ち方がしっかり違います。実際に踏み比べた旦那様は、「触って、踏んで、匂って……檜がいい!」 とおっしゃっていました。

無垢材のフローリング材を床に並べ、質感や色合いを確認しながら打ち合わせを行う施主と工務店担当者の様子。

一方で奥様からは、「無垢材は後で隙間ができて、お掃除が大変になるのでは?」というご心配のお声がありました。多くの方が気にされるポイントです。そこで、無垢材と突板(つきいた)・挽板(ひきいた)の清掃性や経年変化の違いについて、改めてご説明しました。

フローリング材を床に並べ、質感や色合いを確認しながら打ち合わせを行う施主と工務店担当者の様子。

ポイントを簡単にまとめると——

  • 突板:本物の木を0.2〜0.3mm程度に薄くスライスし、合板の表面に貼ったもの。表面が薄いため、傷が深く入ると削って直すことが難しい。
  • 挽板:2mm前後と厚めにスライスした本物の木を貼ったもの。突板より厚みがある分、表情は無垢に近い。
  • 無垢材:一本の木からそのまま切り出した、まるごと本物の木。

無垢材は確かに、湿度の変化で多少の隙間や反りが出ることがあります。けれどここに、無垢ならではの大きなメリットがあります。

それは、何十年か経って日焼けや傷が気になってきても、表面を削り直すことができるということ。表面を薄く削ると、新築のときの色合いやさらりとした手触りがよみがえります。突板ではこの「削って若返らせる」ことが難しく、ここが無垢材の本当の強みです。

つまり、隙間や傷は「劣化」ではなく「育てて、手入れして、何十年も付き合っていける」という無垢材ならではの価値。お子様の成長とともに、床も一緒に味わいを深めていきます。このお話をすると、奥様にも少し安心していただけたようでした。

③ 体感いただいた4種類それぞれの特徴

今回比べていただいた4つの樹種を、それぞれご紹介します。同じ「明るい無垢材」でも、硬さ・色味・香り・足触りに個性があります。

◆ 杉(すぎ)|国産の代表格。いちばん柔らかく、ふんわり暖かい

国産針葉樹の代表格で、今回の4種の中で最も軽く、柔らかい樹種です。木の内部に空気をたっぷり含んでいるため、断熱性・調湿性に優れ、素足で踏むとふんわり柔らかく、冬でもひんやりしにくいのが大きな魅力。小さなお子様が裸足で過ごすご家庭に特に喜ばれます。

香りにはリラックス効果があり、深呼吸したくなるような心地よさ。柔らかいぶん傷や凹みはつきやすいですが、それも無垢ならではの「味」。経年で落ち着いた飴色へと深まっていきます。

◆ 檜(ひのき)|旦那様が選んだ一枚。香りと耐久性の名木

同じ針葉樹でも、檜は杉よりやや硬く、木肌が緻密。耐久性・耐水性に優れ、神社仏閣にも使われてきた信頼の木です。

最大の特徴は、なんといってもあの独特の芳香。香り成分には抗菌・防虫・リラックス効果があるとされ、住まいに森林浴のような心地よさをもたらします。淡いピンクがかった白で上品な光沢があり、経年で艶のある飴色に。「触って・踏んで・匂って」と五感で確かめた旦那様が選ばれたのも、納得の一枚です。

◆ バーチ(カバ)|明るく洗練された、足腰にやさしい広葉樹

ここからは広葉樹。バーチはカバノキ科の木で、淡い白〜黄色のクセのない緻密な木肌が特徴です。木目が控えめで、お部屋を明るく洗練された印象にまとめてくれます。

広葉樹の中では硬めですが、適度な弾力と衝撃吸収性があり、長く立っていても足腰に負担がかかりにくいのが魅力。その特性から、ダンススタジオや保育園・幼稚園にもよく採用されます。寸法安定性が高く、狂いが少ないのも安心。経年で落ち着いた琥珀色へと変化していきます。

◆ 西南桜(せいなんざくら)|やさしい桜色。硬さも色も“ちょうどいい”

名前に「桜」とつきますが、実はバーチと同じカバノキ科の仲間で、中国西南部を産地とする木です(サクラ類ではありません)。やさしいピンク〜桜色で、温かく明るい雰囲気をつくります。奥様の「明るい色がいい」というご要望にもよく合う一枚です。

特徴は、なんといっても硬すぎず柔らかすぎない“ちょうどいい”バランス。針葉樹ほど傷や凹みが気にならず、かといって硬い床にありがちな「裸足でひんやりする」「歩くと疲れる」ということもありません。緻密で均質な木肌は足触りがよく、上品な光沢で高級感も。シミにもなりにくく、お手入れしやすいのも嬉しいポイントです。

まとめ|「実物を確かめてから決める」という安心

樹種分類硬さ色味こんな方に
針葉樹柔らかい明るい〜飴色柔らかさ・暖かさ最優先、裸足で過ごしたい
針葉樹やや硬い淡いピンク白〜飴色香りと耐久性を大切にしたい
バーチ広葉樹硬め(弾力あり)淡い白黄〜琥珀色明るく洗練された空間、足腰にやさしく
西南桜広葉樹中くらいやさしい桜色色も硬さもバランスよく、手入れも楽に

フローリングは、これから何十年もご家族の足の裏に触れ続ける場所です。だからこそ、カタログの色見本だけでなく、実物を踏んで・触れて・香って選んでいただきたい。今回、Y様ご家族に五感で体感いただけたこと、私たちもとても嬉しく思っています。

建築工房いろはでは、こうした「実際に確かめる家づくり」を大切にしています。床材選びはもちろん、断熱や窓の性能まで、気になることは何でも実物で体感いただけます。

これから住まいづくりを考えていらっしゃる方、フローリングの樹種選びで迷っていらっしゃる方は、ぜひお気軽にご相談ください。実験ルームで一緒に、あなたのご家族にぴったりの一枚を探しましょう。

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