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【実例公開】高性能住宅に住んで1年。太陽光の自家消費率が55%になった理由とは?

ガルバリウム鋼板と思われる金属屋根に設置された太陽光パネル。

こんにちは、建築工房いろはの大島です。

先日、いろはでお家を建てていただいたお客様(ご夫婦・26.5坪・2階建て)の1年点検にお伺いしてきました。

点検の際に1年間の光熱費データをいただいたので、報告書にまとめてお渡ししたのですが、その内容が良い結果でしたのでブログでもご紹介させていただきます。

「高性能住宅って実際どのくらい省エネなの?」と気になっている方にはきっと参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

このお家のスペック

まず、今回ご紹介するお家の基本データをお伝えします。

  • 家族構成:ご夫婦2名
  • 建物規模:2階建て・26.5坪
  • UA値:0.25(HEAT20 G3・断熱等級7相当)
  • C値:0.2以下(全棟気密測定2回実施)
  • 設備:太陽光発電システム+おひさまエコキュート

UA値0.25というのは、国が定める最高等級「断熱等級7」を超える断熱性能です。一般的な新築住宅の2〜3倍の断熱性能があると思っていただければイメージしやすいかと思います。

1年間の光熱費データ(2025年5月〜2026年5月)

年間サマリー

項目数値
太陽光発電量(年間)7,009 kWh
電気総使用量(年間)4,541 kWh
買電量(年間)2,066 kWh
自家消費率55%

まず注目していただきたいのが「電気総使用量」の数値です。

ご夫婦のお住まいとはいえ、年間4,541 kWhというのはかなり少ない数字です。一般的な新築住宅(2〜3人世帯)の年間消費電力は4,000〜6,000 kWh程度が平均とされていますが、いろはの高性能住宅は断熱・気密性能が高いため冷暖房効率が格段に良く、少ないエネルギーで年中快適な温熱環境を維持できています。

実際にお客様からも「1年を通じて温度的にずっと快適です」とおっしゃっていただきました。これは断熱・気密・換気の3つが高い水準でそろっているいろはの家だからこそ実現できることだと思っています。

注目ポイント①:自家消費率55%の驚き

今回のデータで特に注目していただきたいのが自家消費率55%という数字です。

自家消費率とは「使った電気のうち、太陽光発電で賄えた割合」のことです。

自家消費率 =(電気使用量 − 買電量)÷ 電気使用量

55%ということは、使った電気の半分以上を自分の家で発電した電気でまかなえたということになります。

実はこの数字、太陽光発電システムを搭載したお家の中でも相当高い部類に入ります。一般的な太陽光システムだと、昼間に発電して余った分はどんどん売電されてしまい、自家消費率は30〜40%程度になることが多いのです。

では、なぜこのお家は55%もの自家消費率を達成できたのか?

注目ポイント②:「おひさまエコキュート」が大きな鍵

その答えがおひさまエコキュートです。

通常のエコキュートは深夜の安い電気(夜間電力)でお湯を沸かす設定になっています。一方、「おひさまエコキュート」は昼間の太陽光発電が多い時間帯に優先してお湯を沸かすという仕組みになっています。

お湯を沸かすのは家庭の電力消費の中でもかなり大きな割合を占めます。それを昼間の自家発電でまかなうことで、売電せずに使い切る電力が大幅に増えるため、自家消費率がぐっと高まるわけです。

太陽光発電+おひさまエコキュートの組み合わせは、高性能住宅との相性が非常に良く、今回のデータがその効果を実証してくれた形になりました。

そしてもう一つ、見逃せないポイントがあります。今回のお客様は洗濯・食洗器・冷暖房といった家電を、できるだけ太陽光が発電している昼間に使うよう意識して生活してくださっているとのことでした。

「発電している時間に使う」というシンプルな心がけが、自家消費率を押し上げる大きな力になっています。おひさまエコキュートという設備の工夫と、お客様ご自身の暮らし方の工夫、この両輪がそろったことで55%という結果につながったと感じています。

注目ポイント③:将来は蓄電池でオフグリッドも視野に

月別のデータを見ると、13ヶ月中・太陽光の発電量が使用量を上回ったのは1月のみ(差はわずか55 kWh) でした。

つまり、それ以外の12ヶ月は太陽光だけで十分な電力量を発電できており、少量の蓄電池を将来追加するだけで、電力会社からの買電をほぼゼロに近づけるオフグリッドな暮らしも現実的に見えてきます。

蓄電池の技術は年々進化しており、価格も下がり続けています。高性能な家のポテンシャルと組み合わせることで、エネルギーの自給自足という暮らし方がどんどん現実的になってきていると感じます。

まとめ:高性能住宅の力を数字で実感

今回のデータをまとめると、次のことが言えます。

  1. 断熱・気密性能が高いと、使うエネルギーそのものが少なくなる
  2. 太陽光+おひさまエコキュートの組み合わせで自家消費率が大幅アップ
  3. 「昼間に使う」という暮らし方の意識が、数字をさらに引き上げる
  4. 将来の蓄電池追加でオフグリッドも現実的な選択肢に

そして何より、このお客様が「1年中ずっと快適」とおっしゃっていたことが私にとって一番うれしいことです。光熱費が安くなるのはもちろんですが、家の中の温度が安定していることは、健康や日々の生活の質に直接つながります。

高性能住宅は「初期費用が少し高い」というイメージを持たれる方もいますが、こうした実際の暮らしのデータを見ると、長い目で見たときのコストパフォーマンスと快適さは、一般的な住宅とは大きく異なることが分かっていただけるのではないでしょうか。

また、今回あらためて感じたのはお客様自身の「賢く・快適に暮らしたい」という意識の大切さです。同じ性能の家に住んでいても、家電を昼間に使うか夜に使うか、エネルギーの流れを意識して生活するかどうかで、年間を通じると自家消費率や光熱費に大きな差が生まれます。高性能な家というハードと、賢い暮らし方というソフトが組み合わさったとき、はじめて本当の意味での「エネルギーを上手に使う暮らし」が実現するのだと思っています。

いろはでは、今回のような実際に住んでいるお客様の光熱費データをもとに、新しくお家を検討されている方へ正直にご説明しています。

「本当に光熱費は下がるの?」「快適さって実際どう違うの?」という疑問をお持ちの方は、ぜひ一度いろはの家づくり相談にお越しください。

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